特集 巨大臍帯ヘルニア治療update
巨大ヘルニアに対する皮膚欠損部の上皮化(さまざまな方法の組み合わせ)
臍帯ヘルニアに対する創傷被覆剤(アクアセル®Ag)を用いた保存療法と待機的根治術
清水 裕史
1
,
滝口 和暁
1
,
角田 圭一
1
,
町野 翔
1
,
尾形 誠弥
1
,
三森 浩太郎
1
,
南 洋輔
1
,
山下 方俊
1
,
大塩 猛人
2
,
田中 秀明
1
Hirofumi Shimizu
1
,
Kazuaki Takiguchi
1
,
Keiichi Kakuta
1
,
Kakeru Machino
1
,
Seiya Ogata
1
,
Kotaro Mimori
1
,
Yosuke Minami
1
,
Michitoshi Yamashita
1
,
Takehito Oshio
2
,
Hideaki Tanaka
1
1福島県立医科大学附属病院小児外科
2四国中央病院小児外科
pp.1180-1185
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000308
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はじめに
臍帯ヘルニアに対する治療方針は大きく3つに分類される。新生児期に還納できる症例においては一期的根治術を行い,還納困難ないわゆる巨大臍帯ヘルニアに対してはサイロ造設術を伴う多期的閉鎖術,またはさまざまな保存方法で臍帯を温存する待機的閉鎖術が選択される。本特集にあるように,巨大臍帯ヘルニアに対しては保存療法後の待機的根治術の優位性が報告されており,Baumanら1)のシステマティック・レビューでは,経腸栄養確立や退院までの期間が短縮され,合併症の頻度は低く,安全性の高い治療方針として評価されている。
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