特集 高位・中間位鎖肛手術術式の成績と問題点アップデート
中間位鎖肛に対する肛門挙筋を切らないStephens-Smith手術の長期成績
宮城 久之
1
,
石井 大介
1
,
石井 聖也
1
,
元木 恵太
1
Hisayuki Miyagi
1
,
Daisuke Ishii
1
,
Seiya Ishii
1
,
Keita Motoki
1
1旭川医科大学外科学講座小児外科
pp.691-693
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000180
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
中間位鎖肛に対する根治手術は仙骨会陰式肛門形成術であるが,骨盤底筋群の切開の有無により,後方矢状切開法(posterior sagittal anorectoplasty:PSARP,Peña 手術)とStephens-Smith手術1,2)の2つに区別される。近年,多くの施設では中間位鎖肛に対して,PSARPが適応とされているが3),当施設では30年以上,肛門挙筋を切らないStephens-Smith手術を施行している。これは筋組織を切開することへの抵抗感,切開後に本当に直腸を中心に誘導することができるのか疑問に感じているためである。そして,Stephens-Smith手術でも術後成績は決してPSARPに劣らないと考えている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.