特集 腹腔鏡下噴門形成術―新技術認定制度に向けて
ラップ形成(Thal法)
石井 大介
1
,
久万田 優佳
1
,
石井 聖也
1
,
元木 惠太
1
,
宮城 久之
1
Daisuke Ishii
1
,
Yuka Kumata
1
,
Seiya Ishii
1
,
Keita Motoki
1
,
Hisayuki Miyagi
1
1旭川医科大学外科学講座小児外科
pp.54-59
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000693
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はじめに
胃食道逆流(gastroesophageal reflux:GER)は健康な人にも生理的に認められ,特に乳幼児期には一般的であり,症状は加齢とともに改善することが多い1)。しかし,GERに関連した症状や合併症を伴う場合は,胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)と定義され治療の対象となる。GERDの症状は,食道炎,誤嚥性肺炎,喘息発作から無呼吸まで多岐にわたる2)。近年,GERDと乳幼児突発性危急事態(apparent life threatening event:ALTE)との関連性が報告され2),特に重度心身障碍児に多くみられる3)。GERDは重度心身障碍児の生活の質のみならず生命予後を左右する大きな問題の一つである。
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