特集 短腸症候群の診療における問題点
第118回東京小児外科研究会より
発症から15年以上経過しても通院が必要な短腸症候群症例の長期予後の検討
出家 亨一
1
,
田中 潔
1
,
渡部 靖郎
1
,
小川 祥子
1
Kyoichi Deie
1
,
Kiyoshi Tanaka
1
,
Tasuo Watanabe
1
,
Shoko Ogawa
1
1北里大学病院小児外科
pp.241-246
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000066
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はじめに
短腸症候群(short bowel syndrome:SBS)のなかには,発症から長期間経過したものの,SBSに関連した問題のため,いまだに定期通院を必要とする症例がある。そして,これらの問題が社会生活を送るうえでの障害となって,長期管理を困難にしている状況を目にする。しかし,このような症例の社会生活や栄養状態などを含めた長期予後についての報告は少ないため,当科での経験例を検討した。
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