特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
囊胞性肺疾患の麻酔
小西 麻意
1
,
香川 哲郎
1
Mai Konishi
1
,
Tetsuro Kagawa
1
1兵庫県立こども病院麻酔科
pp.179-181
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000045
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はじめに
囊胞性肺疾患とは肺の形成過程における異常が原因で,肺実質内に囊胞性病変をもつ良性の疾患群である1)。重症度や緊急度はさまざまであるが,出生前または新生児期に診断され,気管支と囊胞に交通があることにより呼吸が維持できず緊急手術を必要とする症例と,乳児期以降に診断され待機的に手術を行う症例に大別される。麻酔管理上,小児の開胸手術では分離肺換気を行うかどうかが重要であるため,まず分離肺換気の方法について解説したのち,新生児期および乳児期以降の囊胞性肺疾患の麻酔について解説する。
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