特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
胸部:各論
肺葉の異常 囊胞性肺疾患
内田 広夫
1
,
城田 千代栄
1
,
田井中 貴久
1
,
住田 亙
1
UCHIDA Hiroo
1
,
SHIROTA Chiyoe
1
,
TAINAKA Takahisa
1
,
SUMIDA Wataru
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
pp.423-431
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000090
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はじめに
小児の囊胞性肺疾患の分類は,厚生労働省難治性疾患政策研究事業としてまとめられた「先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン」によって新たな分類が提唱されている(表)1)。この分類では先天性および後天性病変それぞれに分類不能の囊胞性肺疾患が加わり,さらに腫瘍性病変も追加された。本稿ではそれぞれの疾患に関しての概論と代表的な疾患の画像検査,とくに胸部単純X線検査所見およびその限界について概説する。
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