特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
小児期肺葉切除の長期合併症
臼井 規朗
1
Noriaki Usui
1
1大阪母子医療センター小児外科
pp.182-185
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000046
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はじめに
小児に対する肺葉切除術の多くは,先天性囊胞性肺疾患の治療として行われる。そのため,小児期肺葉切除後の長期合併症の原因が肺葉切除そのものにあるのか,基礎疾患である先天性囊胞性肺疾患に起因するのかを厳密に区別することはできない。先天性囊胞性肺疾患診療ガイドラインのCQ 9では,囊胞性肺疾患術後の晩期合併症として,病変の取り残し,胸郭変形,成長障害,喘息,横隔膜挙上,胃食道逆流,悪性腫瘍発生などが取り上げられている。
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