特集 AIとともに育つ医療─小児医療の新しいかたち
教育・研修(AI in Medical TrAIning)
シミュレーション教育とe-ラーニングでの活用
藤倉 輝道
1
,
海津 聖彦
1,2
Terumichi Fujikura
1
,
Kiyohiko Kaizu
1,2
1日本医科大学医学教育センター
2日本医科大学小児医学分野
pp.315-317
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002901
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はじめに
2020年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う危機的状況(コロナ禍)により,医学教育の現場も未曽有の混乱に陥り,それでも「教育を止めない」を合言葉に全国の医学部・医科大学は迅速な対応を行った。日本医学教育学会は情報共有,相互支援の観点から速やかに学会誌『医学教育』のなかで特集号「パンデミック下の医学教育─現在進行形の実践報告」を組み報告がなされた1)。2022年に本学では特集号として「With Corona,Post Coronaにおける医学教育の展望」を『日本医科大学医学会雑誌』としてお届けした2)。現在のシミュレーション医療教育,e-ラーニングなどの転機が垣間見られる。シミュレーション教育は,医学部の卒前教育では臨床実習前教育と臨床実習をつなぐ教育であった。共用試験として実施されるObjective Structured Clinical Examination(OSCE)そのものが実地試験ではなく,シミュレーション試験である。しかし,コロナ禍のなかではこの枠組みを超えて,臨床実習の代替として取り扱われることとなった。e-ラーニングの活用も加速し,オンラインシミュレーション教育も常態化した。さらに生成AI(artificial intelligence)の急速な普及も加わり医学教育の現場は大きく様変わりしつつある。

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