特集 効果的な授業の工夫としてのeラーニング
自学自習を促進するためのeラーニング
吉川 千鶴子
1
1福岡大学医学部看護学科
pp.116-121
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102622
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2000年に文部科学省が出した答申により,大学教育において,インターネットなど情報通信技術を活用した授業が遠隔授業として認められ,大学におけるeラーニングの追い風となっている1)。一方,看護教育においては,教員の負担やコストがさまざま,種類が豊富すぎ,など情報が錯綜し,eラーニングが救世主となった気配はない。看護教育機関全体でみるとeラーニング導入率は低いといわれている1, 2)。主な理由は,導入に対する問題として学習効果や費用対効果の問題が明確でないことが指摘されている。
21世紀を迎え,eラーニングに新しい技術革新の波が次々と押し寄せてきている。クラウド,SNS,タブレットPC,スマートフォンなどが登場し,誰もがいつでもどこでもつながるユビキタス社会の実現もそう遠くない未来に待っている。そのような社会背景で育ってきた学生に対して,看護基礎教育も教育方法の改善,見直しが迫られている。
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