特集 効果的な授業の工夫としてのeラーニング
看護専門学校におけるeラーニングの導入例
溝道 裕子
1
1北九州小倉看護専門学校
pp.122-127
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102623
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はじめに
現代社会においては,情報通信技術(以下,ICT)が急速に発展し,教育方法も集合教育に加えパソコン(以下,PC)を使ったeラーニングが新たな試みとして学校,企業のなかで活用され,実績を上げている。
当校は,継続教育の必要性,高い学習効果を考えたインストラクショナルデザイン(以下,ID)により,2005(平成17)年よりeラーニングを導入した。当時のeラーニングは,コストが高く,教材作成も難しく,多大な労力と時間を要し,運用が煩雑であった。また,学生のPC保有率は低く,携帯端末も利用できないなど学習に活用するうえで多くの問題があった。
近年,スマートフォンやタブレット端末は,高性能,多機能で飛躍的に普及し,当校の学生の携帯端末保有率も93%と高い状況にある。そこで2012(平成24)年より活用範囲の拡大,利便性,効果性,効率性を考えたID(図1)として,スマートフォンやタブレット端末が利用可能なモバイルラーニング(以下,mラーニング)に移行することで多くの問題を解決するに至った。
当校のeラーニングシステム導入の経緯と今後の活用,課題についてまとめ,さらにICTの拡大に向けた効果的な看護教育を考えていきたい。
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