特集 効果的な授業の工夫としてのeラーニング
対面講義を充実させるためのeラーニング
佐藤 亜紀
1
,
松岡 智恵子
1
1産業医科大学産業保健学部看護学科
pp.110-115
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102621
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
eラーニングに関する苦手意識と誤解
2001(平成13)年3月の大学設置基準の改正により,eラーニングによる授業が正式に単位認定されるようになり,以降,eラーニングと看護教育に関する取り組みと研究報告がなされているが,大学全体の取り組みとしている一部を除き,多くは特定の教員によって活用され,看護教育全体に浸透しているとは言い難い。
ハード面の整備がない大学も少なくないだろうが,たとえ関心があっても,コンテンツ作成に至るには,カタカナや英語の専門用語も多く,入り口に立った段階でやる気がそがれる教員も多いだろう。筆者も未だそうである。また,本学看護学科で活用し始めたころ,多くの教員から「大変そう」「作成時間がかかりそう」という,労力に対する不安を聞いた。また,本学で一足先に細々と取り組んでいた筆者に対しては「どんな教育効果があるのか」という質問も多く,論拠ある回答ができなかったことを記憶している。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.