特集 On-the-Job Trainingのコツ―後輩にどう教える?
How-Where(OJTを促進する方法)
臨床現場で教え,支え,共に考える―OJTにおけるフィードバック,コーチング,メンタリングの視点から
木村 武司
1
KIMURA Takeshi
1
1名古屋大学医学部附属病院卒後臨床研修・キャリア形成支援センター
pp.1137-1141
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002550
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はじめに
医学教育と一言で表してもさまざまな形があるが,患者さんが存在する「臨床」という現場で,医師としての知識や技能,さらにはその振る舞いを含めた態度を継承する営みをOn-the-Job Training(OJT)における「教育」とよんでいると言っても差し支えないだろう。OJTの場では,指導する医師(指導医)と研修医をはじめとする学習者の間でなんらかのやり取り(インタラクション)が生じており,そのインタラクションの場面や内容の違いに応じて,指導(supervision),フィードバック(feedback),コーチング(coaching),メンタリング(mentoring),デブリーフィング(debriefing)など言い分けられている。

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