第1特集 特選! 医学教育のエビデンス
教える前に学びたい医学教育
フィードバック
木村 武司
1
1名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター
pp.18-24
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026010003
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はじめに
プライマリ・ケア医に限らず,医師の日常には後輩(研修医や医学生を含む)や多職種の同僚に何かしらを教えるという営みが溢れている.その「教える」という行為の一面がフィードバックであり,フィードバックを学ぶことは日常的な教育に直接的に役立つ.
ここでは「教育をする側」を指導医,「教育を受ける側」を学習者と呼ぶこととし,主に臨床現場での教育におけるフィードバックについて,医療者教育の知見を中心に解説する.
臨床現場の指導医の役割とフィードバックについての関係を図1 1)に示す.
単純化すれば,指導医は「学習者を現場に連れ出し,紹介し,仕事を任せて,フィードバックする」役割が求められる.フィードバックは臨床現場の教育において,学習者の行ったこと(パフォーマンス)の理解を深めて,次のパフォーマンスにつなげることを手助けする1).

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