特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい
【実際編+誌上メンタリング】
—誌上メンタリング❺—“子育て”における不安
樋端 佑樹
1
1信州大学医学部附属病院 子どものこころ診療部
pp.1220
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201116
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◦1人でしない、1人にしない
相談を受ける側にも余裕が必要ですが、シーン❺(p.1214)で、まず相談してくれたお母さんの訴えに真摯に耳を傾け、共感するところから入っているのはいいですね。こころの健康のためには、助けを求め相談しつつ解決していく力が一番大切なことです。この力を身につけるには「相談してよかった」という体験を重ねてもらうことが大切で、また相談を受ける側には「できることは助ける。できないことは相談する」ということが必要です。医師の姿は親に、親の姿は子どもにも伝わります。
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