特集 呼吸管理―病態把握と緊急介入に必要な知識と技術―
侵襲的な呼吸管理
人工呼吸中の鎮痛・鎮静と筋弛緩
先濵 大
1
SAKIHAMA Hiroshi
1
1兵庫県立こども病院小児集中治療科
pp.1543-1548
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002096
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はじめに
入院は患児にとって恐怖と痛みを伴う経験である。とくに集中治療室では原疾患や手術・処置による痛みが存在し,これらは精神的苦痛や不安によって増大する1)。非薬物的な介入が有用であることは一般患者と同様だが,侵襲的な呼吸管理を要する重症患者では薬剤による鎮痛・鎮静が必要となる。鎮痛・鎮静は覚醒に伴う酸素需要の増大,患者-人工呼吸器非同調を抑制する目的でも重要である1)。
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