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特集 小児臨床検査2024
Ⅴ.髄液一般検査
2.免疫グロブリン,オリゴクローナルバンド,ミエリン塩基性蛋白,神経特異エノラーゼ,サイトカイン,神経自己抗体(AQP4,MOG,NMDA他)
Immunoglobulin, Oligoclonal Bands, Myelin Basic Protein, Neuron-Specific Enolase, Cytokines, Neuronal Autoantibodies(AQP4, MOG, NMDA, etc.)
松田 慎平
1
,
佐久間 啓
1
Shimpei Matsuda
1
,
Hiroshi Sakuma
1
1東京都医学総合研究所脳・神経科学研究分野こどもの脳プロジェクト
キーワード:
IgG index
,
albumin index
,
オリゴクローナルバンド
,
ミエリン塩基性蛋白
,
髄液神経特異エノラーゼ(NSE)
,
サイトカイン
,
神経自己抗体
,
AQP4抗体
,
MOG抗体
,
NMDA受容体抗体
Keyword:
IgG index
,
albumin index
,
オリゴクローナルバンド
,
ミエリン塩基性蛋白
,
髄液神経特異エノラーゼ(NSE)
,
サイトカイン
,
神経自己抗体
,
AQP4抗体
,
MOG抗体
,
NMDA受容体抗体
pp.134-137
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001898
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Ⅰ.免疫グロブリン
1 検査の意義と適応
髄液蛋白の主要成分はアルブミンと免疫グロブリンであり,これらは通常血液髄液関門を通して移行したものである。髄液中にはすべてのクラスの免疫グロブリンが検出されるが,そのほとんどはIgGである。正常髄液のIgGは,髄液総蛋白量の11±3%である。髄液中のIgGは,骨髄腫や膠原病など血清免疫グロブリンの濃度が著しく上昇する場合,血液髄液関門の透過性が亢進した場合,中枢神経内で産生された場合などに上昇するため,そのような病態が疑われる場合に髄液一般検査とともに測定する。また,血清IgGは年齢によっても異なるため,髄液IgGの値も年齢によって変化する。
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