技術講座 免疫
髄液オリゴクローナルバンドの検出
新井 雅信
1
,
中津 雅美
2
1NTT東日本関東病院リハビリテーション科(臨床研究室)
2国立国際医療センター超微細構造研究室
pp.1325-1330
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905627
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新しい知見
髄液のオリゴクローナルIgGバンド(OCGB)への関心は高いが,オリゴクローナルIgMバンド(OCMB)やオリゴクローナルIgAバンド(OCAB)はどう考えられているのだろうか.
OCMBをOCGBと類似の方法で検討すると,多発性硬化症(MS)患者の28%で陽性であり,急性増悪期で慢性期より高率であった.MS以外に中枢神経内感染症でも38%で陽性であった(Sindic CJM, et al:JNeurol Sci 124:215,1994).別の報告ではOCMBはMS患者の55%に陽性であったという.
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