特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
各論
子どもによくみられる睡眠関連疾患とその対応 睡眠時随伴症
茂木 太一
1
,
井上 雄一
1
MOGI Taichi
1
,
INOUE Yuichi
1
1東京医科大学睡眠学講座
pp.1249-1253
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001801
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はじめに
睡眠時随伴症とは,睡眠開始時・睡眠中あるいは睡眠からの覚醒時に生じる望ましくない身体現象と睡眠障害国際分類第3版(International Classification of Sleep Disorders, 3rd edition:ICSD-3)1)で定義されており,ノンレムパラソムニア・レムパラソムニア・その他のパラソムニアに分類されている。ノンレムパラソムニアには小児期に多い錯乱性覚醒,睡眠時遊行症,睡眠時驚愕症などの覚醒障害が含まれる。一方,悪夢障害はほとんどがレム睡眠中に起こり,覚醒した際に悪夢の内容を述べることができる。悪夢のために不安緊張が高まり,再入眠できなくなることもある。睡眠時遺尿症は,夜間睡眠中に不随意に尿を漏らすものである。
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