特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
各論
子どもによくみられる睡眠関連疾患とその対応 睡眠関連運動障害
村松 一洋
1
MURAMATSU Kazuhiro
1
1自治医科大学小児科学
pp.1255-1258
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001802
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はじめに
睡眠関連運動障害は,一般には常同運動により睡眠や入眠が妨害されることを特徴とする。一方で,むずむず脚症候群(restless legs syndrome:RLS)は下肢の不快感を緩和するために非常同運動を行うことがほかの障害と異なる特徴をもつ。しかし,RLSは周期性四肢運動障害(periodic limb movement disorder:PLMD)に密接に関連することからも,この障害群に分類されている。そのほかに,睡眠関連下肢こむらがえり(sleep-related leg cramps),睡眠関連ブラキシズム(sleep-related bruxism:SB),睡眠関連律動性運動障害(sleep-related rhythmic movement disorder),乳幼児良性睡眠時ミオクローヌス(benign sleep myoclonus of infancy:BNSM)などがこの障害群に含まれる1)。代表的な疾患について下記に述べる。
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