特集 小児科医が知っておくべき子どもの眠り
各論
子どもによくみられる睡眠関連疾患とその対応 不眠症
岩垂 喜貴
1
IWADARE Yoshitaka
1
1駒木野病院精神科
pp.1229-1231
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001797
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はじめに
不眠症は寝る機会や環境が適切であるにもかかわらず,睡眠の開始と持続,安定性,あるいは質に持続的な障害が認められ,その結果,なんらかの日中の障害をきたす場合に定義される1)。小児の睡眠の問題は身体・情緒・認知・行動上の数多くの分野に影響を与え,家族に対する負担も大きい。小児期の睡眠の問題はその後の発達にも影響を及ぼすことが知られているため,診断・治療の意義は大きい。
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