特集 内科医と睡眠障害―睡眠障害の診断と治療をプライマリ・ケアに
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睡眠・覚醒のメカニズムと生体応用
三島 和夫
1
Kazuo MISHIMA
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部
キーワード:
睡眠・覚醒
,
概日リズム
,
神経回路
,
睡眠薬
,
覚醒促進薬
Keyword:
睡眠・覚醒
,
概日リズム
,
神経回路
,
睡眠薬
,
覚醒促進薬
pp.1143-1148
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1143
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Summary
▪睡眠・覚醒の制御には,概日リズム(サーカディアンリズム)機構および恒常性維持機構が関わっている.
▪睡眠系および覚醒系神経核群が,相互抑制するネガティブフィードバック回路を形成することで睡眠覚醒の交代現象が生じる.
▪視交叉上核(生物時計)から,これら神経核群に概日シグナルが入力することで24時間周期の睡眠・覚醒リズムが形成されている.
▪睡眠・覚醒調節の神経基盤やGABAA受容体のサブユニット構造が明らかになったことで,新たな睡眠薬の開発や既存の治療薬の作用機序の理解が進んでいる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017