特集 周産期における生命倫理を考える
出生前遺伝学的検査
胎児超音波検査(形態異常スクリーニング)における倫理的課題
和田 誠司
1
,
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
WADA Seiji
1
,
SUGIBAYASHI Rika
1
,
OZAWA Katsusuke
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
pp.32-35
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002557
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はじめに
胎児超音波検査は,現代の周産期医療における基盤技術であり,妊娠の成立確認から分娩直前の最終評価に至るまで,妊娠経過管理に欠かせない役割を果たしている。妊娠初期には妊娠週数や胎囊の位置,胎児心拍の有無を確認し,中期には胎児形態の評価や多胎妊娠の診断,後期には胎児発育評価,羊水量や胎盤位置の異常の有無を評価する。しかし,超音波検査が果たす役割が大きくなるほど医療者と妊婦・家族の期待のずれ,不確実性への対応,検査結果による心理的負担,社会的価値観との関係など,多岐にわたる倫理的課題が顕在化している。

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