特集 知っておきたい周産期・新生児医療up to date
出生前
胎児治療の現状と今後
和田 誠司
1
,
梶原 一紘
1
,
室本 仁
1
,
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
WADA Seiji
1
,
KAJIWARA Kazuhiro
1
,
MUROMOTO Jin
1
,
SUGIBAYASHI Rika
1
,
OZAWA Katsusuke
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
pp.1737-1741
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001382
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はじめに
胎児診断の向上とともに胎児治療の研究・臨床が進んでいる。わが国でも限られた疾患には胎児治療が実施されている。胎児治療の方法は,主に内科的治療と外科的治療に分けられる。外科的治療は超音波ガイド下で行われる胎児胸水や下部尿路閉鎖に対するシャント術,無心体双胎のラジオ波焼灼術がある。胎児鏡下手術は双胎間輸血症候群に対するレーザー手術や先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術,開腹し子宮を切開する開腹直視下手術には脊髄髄膜瘤などがある(表1)。
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