特集 多胎児と家族への支援に取り組もう
多胎妊娠の基礎知識
注意すべき胎児異常
和田 誠司
1
,
室本 仁
1
,
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
,
左合 治彦
1
WADA Seiji
1
,
MUROMOTO Jin
1
,
SUGIBAYASHI Rika
1
,
OZAWA Katsusuke
1
,
SAGO Haruhiko
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
pp.1221-1224
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000308
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はじめに
双胎妊娠は母体,胎児の両方にとってハイリスク妊娠である。とくに二絨毛膜双胎と比較すると,一絨毛膜双胎では両児の吻合血管や胎盤占有面積の不均衡などから双胎間輸血症候群(twin-to-twin transfusion syndrome:TTTS)を代表とする特徴的な病態が存在し,リスクは高くなる。本稿では双胎妊娠,とくに一絨毛膜双胎における特有な合併症を中心に述べる。
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