特集 周産期の画像診断 第3版
胎児診断から新生児診断へ
仙尾部奇形腫
室本 仁
1
,
小澤 克典
1
,
和田 誠司
1
MUROMOTO Jin
1
,
OZAWA Katsusuke
1
,
WADA Seiji
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
キーワード:
奇形腫
,
胎児水腫
,
胎児治療
Keyword:
奇形腫
,
胎児水腫
,
胎児治療
pp.597-601
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001927
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はじめに
奇形腫は胎児期に発症する腫瘍性病変として最も頻度が多く,なかでも仙尾部に発生するものを仙尾部奇形腫(sacrococcygeal teratoma:SCT)とよぶ。出生後に明らかとなるSCTの予後は比較的良好だが,胎児期に診断される巨大なSCTは腫瘍を栄養する血流の増大により心不全・胎児水腫から胎児死亡に至る可能性があり管理に苦慮する。
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