国際比較からみたわが国における周産期医療の現状と課題

はじめに

　世界では周産期医療のなかでもとくに女性や妊婦，また産まれてくる子どものケアに特化した取り組みが発展している。妊娠前の女性やパートナーへの介入となるプレコンセプションケア，妊娠中の胎児の評価，分娩時の陣痛の痛みをコントロールする無痛分娩や，産後のケア拡充などが挙げられる。