エコチル調査からみえてきた母子保健の動向

はじめに

　エコチル調査は環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」［Japan Environment and Children’s Study（JECS）］の通称で，エコロジーとチルドレンからの造語である。化学物質の曝露が胎児期から小児期にわたる子どもの健康にどのように影響するのかを明らかにし，適切なリスク管理の構築につなげることを目的に，10万組の親子の参加を得て，胎児期から13歳まで追跡するという一大国家プロジェクトである。