Japanese
English
特集 リハビリテーションと臨床心理
わが国における現状と課題
Rehabilitation medicine and clinical psychology:current status and issues in Japan.
大橋 正洋
1
,
林 恵子
2
Masahiro Ohashi
1
,
Keiko Hayashi
2
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
2神奈川リハビリテーション病院心理科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
2Department of Psychology, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
臨床心理士
,
資格
,
脳科学
Keyword:
臨床心理士
,
資格
,
脳科学
pp.717-721
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101825
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はじめに
「日本臨床心理士資格認定協会」のホームページによると,臨床心理士とは「臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて,人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”」と記されている1).
人間に“こころ”の問題が起きたとき,心理士が行う評価あるいは査定は,妥当であるのか.“こころ”の問題を解決するために介入が行われたとき,それが正当な手段であると,どのように検証できるのか.人間であれば自分自身が“こころ”をもっている.“こころ”の重要性は誰もが認識している.しかし“こころ”は実態を捉えにくい対象であり,評価や介入は難しい.
心の専門家=臨床心理士は,上記の難問へどのように取り組んでいるのか.本稿では,わが国の医療現場に視点を置いて,心理士の現状と課題の概要を述べる.
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