Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
D.消化器疾患
急性・慢性膵炎
Acute pancreatitis, chronic pancreatitis
福嶋 健志
1
,
鈴木 光幸
1
,
清水 俊明
1
Kenji Fukushima
1
,
Mitsuyoshi Suzuki
1
,
Toshiaki Shimizu
1
1順天堂大学小児科
キーワード:
腹痛
,
膵酵素
,
重症度判定
,
ERCP
,
内視鏡治療
Keyword:
腹痛
,
膵酵素
,
重症度判定
,
ERCP
,
内視鏡治療
pp.480-485
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001275
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1 疾患概念
1)急性膵炎
過剰な膵外分泌刺激,エンテロキナーゼを含む膵液の逆流,膵管閉塞および炎症などが誘因となり,生理条件下における膵酵素の活性化抑制機構が破綻し,防御能以上のトリプシン活性化や攻撃因子の増加が起こると膵炎が発症する1)。小児期の膵炎の原因は成人とは異なり膵胆管合流異常症によるものが多く,感染,薬剤性,および腹部外傷が続く。わが国の小児期における急性膵炎の発生頻度は明らかではないが,海外では12.3/10万人/年との報告がある2)。
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