Japanese
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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
D.消化器疾患
急性・慢性肝炎
Acute/chronic hepatitis
今川 和生
1
Kazuo Imagawa
1
1筑波大学医学医療系小児科学
キーワード:
ウイルス性肝炎
,
自己免疫性肝炎
,
薬剤性肝障害
Keyword:
ウイルス性肝炎
,
自己免疫性肝炎
,
薬剤性肝障害
pp.476-479
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001274
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1 疾患概念
1)はじめに
肝炎の発症初期に特異的な症候はない。肝炎は腹痛や倦怠感,食思不振,嘔気・嘔吐などの非特異的な腹部症状を呈することがあるほか,発熱や気道症状で受診した際に実施される血液検査で発見されることが多い。概ね6か月以内に肝機能異常が治まる急性肝炎と,6か月以上の活動性肝炎が持続する慢性肝炎に大別される。眼球結膜や皮膚の黄染,右季肋部痛,肝腫大が急性に出現している場合はその時点で急性肝炎が疑われる1)。
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