症例
先天性白内障と周産期脳梗塞所見より早期診断・フォローアップが可能であったCOL4A1関連疾患
西村 円香
1
,
猪俣 慶
1
,
藤戸 祥太
1
,
片山 太輔
1
,
大塚 里奈
1
,
高島 悟
1
,
吉松 秀隆
1
,
井上 武
1
NISHIMURA Madoka
1
,
INOMATA Kei
1
,
FUJITO Shota
1
,
KATAYAMA Daisuke
1
,
OTSUKA Rina
1
,
TAKASHIMA Satoru
1
,
YOSHIMATSU Hidetaka
1
,
INOUE Takeshi
1
1熊本市民病院総合周産期母子医療センター新生児内科
pp.1653-1658
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001162
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はじめに
COL4A1遺伝子は13番染色体の長腕に存在し,Ⅳ型コラーゲンのα1鎖をコードする遺伝子である。主に脈管構造の基底膜に発現しており,本遺伝子異常では基底膜の脆弱性を背景に,微小血管障害による脳梗塞や脳出血,孔脳症,裂脳症が生じる。また,基底膜は全身に存在するため,眼症状,腎症状,溶血性貧血なども呈することが知られている1)。
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