特集 新しい時代の小児感染症
各論:原因微生物別
細菌
肺炎球菌
常 彬
1
CHANG Bin
1
1国立感染症研究所細菌第一部
pp.589-592
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000853
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はじめに
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)はヒトの鼻咽頭で高頻度に検出され,中耳炎,気管支炎,菌血症を伴わない肺炎などの非侵襲性感染症をひき起こす。時に,本菌は血流に侵入し,髄膜炎や菌血症などの侵襲性肺炎球菌感染症(invasive pneumococcal disease:IPD)をひき起こす1)。
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