症例
川崎病に合併した門脈ガス血症
渡邉 浩太郎
1
,
山下 匠
1
,
吉橋 知邦
1
,
大森 多恵
1
,
三澤 正弘
1
WATANABE Kotaro
1
,
YAMASHITA Takumi
1
,
YOSHIHASHI Tomokuni
1
,
OMORI Tae
1
,
MISAWA Masahiro
1
1東京都立墨東病院小児科
pp.443-447
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000815
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はじめに
門脈ガス血症(hepatic portal venous gas:HPVG)は,単純X線検査や超音波検査などで肝内門脈にガス像を認める所見を指す。小児科領域では新生児壊死性腸炎に合併する所見が代表的で,39%の高い致死率を有するとされている1)。壊死性腸炎以外にも,炎症性腸疾患や憩室炎などに合併することが報告されている2)。
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