症例
骨髄炎と多発肝・脾結節性病変をきたした猫ひっかき病の1例
井川 博敬
1
,
白木 真由香
1
,
境 美穂
1
,
足立 美穂
1
,
川本 美奈子
1
,
山本 崇裕
1
,
久保田 一生
1
,
木村 豪
1
,
川本 典生
1
,
大西 秀典
1
IKAWA Hirotaka
1
,
SHIRAKI Mayuka
1
,
SAKAI Miho
1
,
ADACHI Miho
1
,
KAWAMOTO Minako
1
,
YAMAMOTO Takahiro
1
,
KUBOTA Kazuo
1
,
KIMURA Takeshi
1
,
KAWAMOTO Norio
1
,
OHNISHI Hidenori
1
1岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
pp.449-453
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000816
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はじめに
猫ひっかき病(cat scratch disease:CSD)は,Bartonella henselaeの感染に伴い発熱や有痛性リンパ節腫脹などのさまざまな身体症状を呈する人獣共通感染症であり,主に猫の牙や爪による皮膚創傷,ネコノミの吸血による媒介などで感染する。多くの症例では定型症状として発熱とともに,創傷部位の所属リンパ節を中心に局所的もしくは複数の有痛性リンパ節腫脹が出現するが,5~14%では眼病変や脳炎などの非定型症状を呈する。
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