特集 どうする? 小児の便秘・下痢
下痢の原因となる器質的疾患の診断と治療
腸炎後症候群
星 雄介
1
,
虻川 大樹
1
HOSHI Yusuke
1
,
ABUKAWA Daiki
1
1宮城県立こども病院総合診療科・消化器科
pp.415-420
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000810
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はじめに
乳幼児の下痢はウイルス感染による感染性腸炎が多く,そのほとんどは数日で自然に軽快する。しかし,急性期を過ぎても下痢が遷延する場合や,感染性腸炎後に下痢が反復することがある。乳幼児において2週間以上続く下痢を慢性下痢症とする。鑑別すべき疾患や診断アルゴリズムは,2021年に刊行された「難治性下痢症の診断の手引き」1)に掲載されている(図1)1,2)。
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