日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
サルモネラ腸炎
大塚 和朗
1
,
渡辺 大輔
,
小形 典之
,
長堀 正和
,
藤井 俊光
,
齊藤 詠子
,
和田 祥城
,
荒木 昭博
,
渡辺 守
1東京医科歯科大学 消化器内科
キーワード:
サルモネラ感染症
,
疾病の発生
,
食中毒
,
鑑別診断
,
腸炎
,
腹部X線診断
,
腹部CT
Keyword:
Disease Outbreaks
,
Diagnosis, Differential
,
Enterocolitis
,
Foodborne Diseases
,
Radiography, Abdominal
,
Salmonella Infections
pp.373-377
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297883
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サルモネラは重要な食中毒の原因の一つで,汚染された食物の経口摂取により感染する.IBD患者,HIV感染者などで重症化しやすい.潜伏期間は8~48時間で,症状として下痢,腹痛,高熱などがある.粘血便や粘液便を伴ったり,腎不全となることもある.病変は回腸から右側結腸に分布することが多く,浮腫,発赤から,粘膜出血,不整形潰瘍や縦走潰瘍まで多彩である.鑑別に病変分布が参考になるが,確定診断は便培養による.
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