特集 分子標的薬を極める
各論
アレルギー疾患 気管支喘息
西間 大祐
1
,
手塚 純一郎
2
NISHIMA Daisuke
1
,
TEZUKA Junichiro
2
1国立病院機構福岡東医療センター小児科
2福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科
pp.223-228
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000764
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はじめに
小児気管支喘息の有症率は世界的には増加傾向を示しているが,わが国では,横ばいから低下傾向にある。入院患者数,喘息死亡数も減少傾向で,2017年には小児の喘息死ゼロが達成された。その理由としては,2000年に最初に発行された「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」の普及とともに,成人同様に小児においても気管支喘息に対する抗炎症薬による長期管理の重要性が周知され,吸入ステロイド薬を中心とした治療の標準化が進んだことが考えられる。
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