特集 分子標的薬を極める
各論
膠原病・自己炎症症候群 全身性エリテマトーデス・若年性皮膚筋炎における分子標的薬
秋岡 親司
1
AKIOKA Shinji
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学
pp.205-208
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000760
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はじめに
分子標的薬が,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)に対し保険収載されて5年が経過した。2剤目のanifrolumab(ANI)も2021年に承認され,膠原病での分子標的薬の使用も本格化してきた。新たな技術は病態を明らかにし,新薬の開発を加速させている。現在,SLEを対象に,米国臨床試験登録サイトに登録された臨床試験は,生物学的製剤(biologics:Bio),低分子化合物など400にも及ぶ。小児でも,belimumab(BLM)が成人に2年遅れて承認された。少ないながら,小児でも臨床試験が進んでいる。
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