Japanese
English
臨床経験
先天性内反足における脚長差についての検討
Leg Length Discrepancy in Congenital Club Feet
宮城 登
1
,
飯坂 英雄
2
,
安田 和則
1
,
大関 覚
1
,
金田 清志
1
,
門司 順一
3
Noboru Miyagi
1
1北海道大学医学部整形外科
2北海道大学医療技術短期大学部
3国立療養所西札幌病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
脚長差
,
leg length discrepancy
,
足関節の高さ
,
ankle height
Keyword:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
脚長差
,
leg length discrepancy
,
足関節の高さ
,
ankle height
pp.1297-1299
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900469
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抄録:先天性内反足における大腿骨や脛骨の低成長の有無およびそれによる脚長差の存在についての報告はきわめて少ない.先天性内反足の片側罹患例53例を対象として,大腿骨,脛骨および足根骨の異常に基づく脚長差の有無をX線学的に検討した.また大腿骨長,脛骨長および足関節の高さの和を真の脚長と定義し,患側と健側とを比較検討した,患側においては脛骨長,足関節の高さおよび真の脚長はいずれも健側に比べて有意に短縮しており,その短縮率は脛骨長で1.6%,足関節の高さで7.6%,真の脚長で1.5%であった.真の脚長において3%以上の短縮率を認めたものは7例であり,そのうち骨盤傾斜を認め補高装具による治療を要したものは3例であった.保存群と手術群との比較では,足関節の高さの短縮率は保存群の5.3%に対して手術群では9.2%という有意に大きな値を示した.また脛骨長および真の脚長の短縮率においても手術群で保存群よりも大きな傾向がみられた.
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