Japanese
English
論述
先天性内反足における足根骨の骨核出現時期
Onset of Ossification of Tarsal Bones in Congenital Club Feet
宮城 登
1
,
門司 順一
2
,
飯坂 英雄
3
,
安田 和則
1
,
大関 覚
1
,
木村 敏信
1
,
金田 清志
1
Noboru Miyagi
1
1北海道大学医学部整形外科
2国立西札幌病院整形外科
3北海道大学医療技術短期大学部
1Deparment of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
内軟骨性骨化
,
endochondral ossification
,
足根骨の骨核
,
ossification center of tarsal bones
Keyword:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
内軟骨性骨化
,
endochondral ossification
,
足根骨の骨核
,
ossification center of tarsal bones
pp.1135-1140
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900199
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:先天性内反足における距骨の異常については以前より多くの報告があるが,距骨以外の足根骨の異常についての報告は少ない.生後3ヵ月以内に初診し,3年以上にわたって経過を観察し得た先天性内反足の保存的治療例42例,52足を対象として,患側および健側の足根骨の骨核出現時期を男女別に比較検討した.さらに,個々の症例における足根骨の骨核が出現する順序についても調査した.先天性内反足における足根骨の骨核出現時期は,男子の舟状骨と第3楔状骨において健側に比べて有意に遅延しており,他の足根骨においても健側に比べて遅延する傾向がみられた.また,足根骨の骨核が出現する順序が正常と異なっていたものは,健側を含めた42例,84足中6足であった.本研究により,先天性内反足では,距骨のみならず他の足根骨にも内軟骨性骨化の異常が存在する可能性が示唆された.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.