小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 先天性内反足の初期治療と遺残変形への対処 先天性内反足の遺残変形に対する距骨下関節全周解離術
大関 覚
1
,
垣花 昌隆
,
沢口 直弘
1獨協医科大学附属越谷病院 整形外科
キーワード:
アキレス腱
,
骨ネイル
,
足の形態異常
,
内反足
,
治療成績
,
腱切り術
,
全距骨下解離術
Keyword:
Achilles Tendon
,
Bone Nails
,
Clubfoot
,
Foot Deformities
,
Treatment Outcome
,
Tenotomy
pp.176-182
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039871
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先天性内反足保存的治療後の遺残変形53足に対して距骨下関節全周解離術を行い、その治療成績について検討した。手術時年齢は平均2.09歳、経過観察期間は平均12.9年であった。その結果、McKayの評価法では、excellentが25足、goodが15足、fairが10足、poorが3足であった。足関節ROMは背屈平均17.7°、底屈45.9°と良好で、X線評価でも良好な矯正位が得られた。good以上の群と比べfair以下の群では、足関節ROM、前足部の内転、靴の項目で有意に減点が多かった。fairのうち5足には、Ilizarov創外固定器により前足部を回外し凹足を矯正する追加手術を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2013