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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅴ.骨・運動器疾患
3.学校における運動器検診の意義
Significance of musculoskeletal examination in school
鎌田 浩史
1
KAMADA Hiroshi
1
1筑波大学整形外科
pp.582-586
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000615
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はじめに
学校健康診断の歴史1, 2)は1888(明治21)年に遡り,身長,体重,胸囲などを測定する「活力検査」を実施したのが始まりとされている。それ以降1900(明治33)年に「身体検査」の導入,1958(昭和33)年に学校保健法が施行され,現在行われている学校健診体制の基礎が標準化された。運動器に関しては,この際に「脊柱および胸郭の疾病および異常の有無」と喚起され,1994(平成6)年に「骨,関節の異常および四肢の状態も注意すること」と示された。そして,運動器検診として広く実施にいたったのは2016(平成28)年学校保健安全法施行規則一部改正に伴う,「四肢の異常」が必須項目となって以来である。今回,現在実施後7年を迎える運動器検診の実際,意義,今後の展望について報告する。
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