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増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
3章 学校運動器検診からの二次検診
学校運動器検診の目的と実際
Purpose and Practice of School Musculoskeletal Examination
吉川 一郎
1
Ichiro KIKKAWA
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児整形外科
1Department of Pediatric Orthopedics, Jichi Children's Medical Center Tochigi
pp.538-546
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202331
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●学校運動器検診の源は,1898(明治31)年に学校医制度が設けられたところに始まる.
●学校検診における運動器検診の法的基盤は1958(昭和33)年に当時の文部省から発令された学校保健安全法である.
●現代のこどもは,身体の二極化現象を来しており,身体活動・運動・スポーツの不足による体力・運動能力の低下減少とその反対であるスポーツ過多によるスポーツ障害が同時に起こっているとみなされる.この二極化したこどもの健康問題を早期発見し,予防に結びつけるために実効を伴う国家的な仕組みとして成立したのが,学校運動器検診である.
●2016(平成28)年4月1日から施行されている学校運動器検診が法制化されたのは,「運動器の10年」日本委員会の啓発運動に関わった多くの整形外科医の努力に負うところが大きい.
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