特集 園医・学校医update
Ⅱ 園・学校における健康診断
4.側弯症学校検診の意義・ポイント
武岡 由樹
1
,
宇野 耕吉
2
1神戸大学整形外科
2国立病院機構神戸医療センター整形外科
pp.536-540
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003047
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思春期特発性側弯症の病因は未解明であるが,適切なタイミングでの装具治療・手術治療の介入が必要であり,何より早期発見が重要である.側弯症検診は現在は運動器検診に組み込まれているが,地域・自治体によって検診制度が少しずつ異なっており,スクリーニングという点において学校検診での視触診はやはり一翼を担っている.視触診においては児童の羞恥心に配慮しながらも,起立位と前屈位で注意深く観察を行う必要があり,ときに側弯変形以外の脊柱変形や神経疾患の指摘につながることもある.また,モアレに代わって近年発達してきた3D撮影技術も利用しながら,児童が治療機会を逸することがないように努めたい.
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