Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅲ.神経疾患
34.熱性けいれん
Febrile seizure
夏目 淳
1
NATSUME Jun
1
1名古屋大学障害児(者)医療学寄附講座
pp.410-413
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000584
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1 定 義
熱性けいれんはおもに生後6~60カ月に起こり,通常は38°C以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性,非けいれん性を含む)と定義され,髄膜炎などの中枢神経感染症,先天代謝異常,そのほか明らかな発作の原因がみられるものは除外される1)。てんかんの患者でも発作が熱で誘発されることはあるため,すでにてんかんと診断されている場合は,有熱時発作でも熱性けいれんとはよばないほうがよい。最近は英語でfebrile convulsionよりfebrile seizureと表記されることが多く,非けいれん性発作も含むことから,日本語でも熱性発作とよぶ方が正確とも思われる。
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