Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅲ.神経疾患
33.てんかん
Epilepsy
白石 秀明
1
SHIRAISHI Hideaki
1
1北海道大学病院小児科・てんかんセンター
pp.402-409
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000583
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1 基本病因,発症機序
てんかんは有病率が1%といわれており,全ての臨床医が遭遇する可能性があるcommon diseaseである。てんかんの有病率は出生直後がもっとも高く,20歳前後においてもっとも有病率が下がり,そののち再上昇していく。50歳前後で出生児の有病率になり,そののち,その頻度は増加していく(図1)。とくに成人期まで持ち越す難治性てんかんの多くは,小児期に発症する。以上から,小児科療育でのてんかん診療は,一般的素養として基本は抑えておきたい。
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