特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
I 一般症状
13.熱性けいれんと解熱薬
夏目 淳
1
1名古屋大学 大学院医学系研究科障害児(者)医療学寄附講座
キーワード:
Acetaminophen
,
Diclofenac
,
Ibuprofen
,
再発
,
熱性けいれん
,
禁忌(治療)
,
解熱剤
Keyword:
Acetaminophen
,
Seizures, Febrile
,
Diclofenac
,
Ibuprofen
,
Recurrence
,
Antipyretics
pp.1538-1539
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086285
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熱によって発作が誘発されることから,解熱薬の使用で熱性けいれんを予防できないかとの考えがあるだろう.一方で解熱薬使用後の再発熱でかえって熱性けいれんを誘発しないかと心配する声も聞かれる.このことから日本小児神経学会が発行した熱性けいれん診療ガイドライン2015 では,熱性けいれんの既往がある小児における解熱薬の熱性けいれん再発への影響を扱っている.それに基づき本稿で熱性けいれんに対する解熱薬の使用の是非について解説する.
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