特集 発達障害への多様な支援~あれが知りたい・これも知りたい~
さまざまな支援の場
開業医でもできる発達支援
本田 真美
1
,
岡田 悠
1
,
大塚 雅美
1
,
丸山 友紀
1
HONDA Manami
1
,
OKADA Haruka
1
,
OTSUKA Masami
1
,
MARUYAMA Yuki
1
1みくりキッズくりにっく
pp.1126-1130
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
2012年の文部科学省の実態調査で,小中学校の通常学級に在籍する児童の6.5%(男子に限れば9.3%)に発達障害の可能性が示唆された1)。その報告人数の多さが話題となったが,当時の自閉症診断は主たる症状や言語発達レベルから「広汎性発達障害」,「高機能自閉症」,「アスペルガー症候群」などに分類することが求められ,その確定診断は社会性発達の芽生える3歳以降(幼稚園などの集団に入る時期)にすべきであるとされていた。自閉症とは同一人のなかに併存しないとされていた注意欠如・多動症も小学校就学後の教室での様子を見て6歳以降に診断を確定していた。それほど「発達障害」という診断は特別なレッテルであった。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.