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開業医論
守屋 博
1
1国立東京第一病院管理部
pp.7-11
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200896
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我国の医療は,従来より公的病院及び私的病院,診療所の二本立で行われていた。最近そのウエイトが漸次,公的機関にうつりつつありとはいえ,尚その50%は私的機関で行われている実情からして,この私的機関の分析を行わずして,医療の現状及び将来を論ずる事は出来ぬ。
私的医療機関とは何であるか,先ず定義から決めてかからねばならぬ,事業界に於ける私企業と同一の性格を有するものである。即ち,事業の結果利潤が出れば個人の収入となり,損失があれば個人の負担になるものを云うのである。
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