特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
その他の部位と異常
脊柱部
岡田 慶太
1
OKADA Keita
1
1東京大学医学部附属病院整形外科
pp.503-506
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000102
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脊椎解剖
脊椎は骨格構造の中心に位置し体幹の支持性だけでなく可動性や脊髄を保護する役割も担っている。頸椎7個,胸椎12個,腰椎5個,仙椎5個,尾骨3~6個から構成されており,部位によって少しずつ形態が異なる。第1頸椎(環椎)は環状の構造をしており,第2頸椎(軸椎)にある歯突起を軸に頸部の回旋に大きく寄与している(図1 A)。環椎,軸椎は横靱帯でのみ安定化されているため,靱帯が緩むと不安定性が生じ脊髄障害の原因となる。
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